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傀儡とDancin'

妄想の屠殺場


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ブラフ

痛む身体を引きずって、生にもがく姿の滑稽なこと。
雌の顔を涙と体液で汚しながら誰かを呼ぶ声の不憫なこと。
最期と覚悟しているのに、まだ縋るものを探して喘ぐ姿に震える。
ここに突き立てる刃の感触を想像する。じわりと何か漏れる。
もういいかい。多分聞こえていない。
もういいですか。多分聞いていられない。
もう―――して、いいですね。
一思いにやってしまおう。無我夢中で逃げ出そうとする脚を縛り上げて。
刃を光に掲げ、そのまま喉元に突き刺した。
柔らかな肉を割いて、少しの手応えのあと、世界が回って暗転した。
わたしから溢れる体液がこの世を満たしますように。皆がわたしを忘れませんように。
暗い瞼の淵、乖離した意識がけらけら笑って落ちていった。

後に彼女の凄惨な姿を見たあの人は、さっき口にしたコーヒーの苦味を感じながら微笑んだという。
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